MIME タイプを追加および削除する

MIME(Multipurpose Internet Mail Exchange)タイプは、サーバから受信するファイルをウェブブラウザまたはメールアプリケーションがどのように処理するのかを決定します。たとえば、ウェブブラウザは、サーバ上のアイテムを要求するときに、そのオブジェクトの MIME タイプも同時に要求します。グラフィックなど一部の MIME タイプは、ブラウザ内で表示することができます。ワープロ文書など、その他のタイプを表示するためには、外部のアプリケーションが必要になります。

ウェブサーバは、クライアントのウェブブラウザにウェブページを提供するときに、データの MIME タイプも同時に通知します。特定形式のファイルが添付または埋めこまれている場合、IIS はクライアントアプリケーションに対し、当該ファイルの MIME タイプについても通知します。この結果、クライアントアプリケーションは、IIS から受信したデータをどのように処理または表示すればよいのかを判断できます。

IIS は、登録されている MIME タイプのファイルしか処理できません。MIME タイプは、グローバル IIS レベルでも、ウェブサイトまたは仮想ディレクトリレベルでも定義することができます。ウェブサイトのメインディレクトリまたは仮想ディレクトリレベルで定義された MIME タイプは、定義したエリアのみで使用されますが、グローバル定義された MIME タイプはすべてのドメインおよび仮想ディレクトリに継承されます。このような継承が行われないと、登録されていない MIME タイプのファイルに対する要求がウェブサーバに受信されたときに、ウェブサーバは 404.3(Not Found)エラーを返すことになってしまいます。

ウェブサイト内で仮想ディレクトリの MIME タイプを追加するには:

  1. [ウェブサイトとドメイン]に進み、ウェブサイトのドメイン名を探します。
  2. [仮想ディレクトリ]をクリックします。
  3. 必要な仮想ディレクトリに進み、関連する名前のリンクをクリックします。
  4. [MIME タイプ]タブをクリックします。
  5. [MIME タイプを追加]をクリックします。
  6. 以下を指定します。
    • ファイルの拡張子を[拡張子]フィールドに入力します。ファイル拡張子は 1 文字目をドット(.)にします。あるいは、ワイルドカード(*)を入力すれば、ファイル拡張子を問わずすべてのファイルが対象となります。
    • [コンテンツ]フィールドにファイルコンテンツのタイプを指定します。
    • リストから適切な値を選択することも、新規コンテンツタイプを定義することもできます。新規コンテンツタイプを定義するには[カスタム]を選択し、入力ボックスにコンテンツタイプを入力します。
  7. 作成を完了したら[OK]をクリックします。

ウェブサイト内で仮想ディレクトリの MIME タイプを編集するには:

  1. [ウェブサイトとドメイン]に進み、ウェブサイトのドメイン名を探します。
  2. [仮想ディレクトリ]をクリックします。
  3. 必要な仮想ディレクトリに進み、関連する名前のリンクをクリックします。
  4. [MIME タイプ]タブを選択します。
  5. リストから必要な MIME タイプを選択します。
    • ファイルの拡張子を[拡張子]フィールドに入力します。ファイル拡張子は 1 文字目をドット(.)にします。あるいは、ワイルドカード(*)を入力すれば、ファイル拡張子を問わずすべてのファイルが対象となります。
    • [コンテンツ]フィールドにファイルコンテンツのタイプを指定します。
    • リストから適切な値を選択することも、新規コンテンツタイプを定義することもできます。新規コンテンツタイプを定義するには[カスタム]を選択し、入力ボックスにコンテンツタイプを入力します。
  6. [OK]をクリックして変更を保存します。

ウェブサイト内で仮想ディレクトリの MIME タイプを削除するには:

  1. [ウェブサイトとドメイン]に進み、ウェブサイトのドメイン名を探します。
  2. [仮想ディレクトリ]をクリックします。
  3. 必要な仮想ディレクトリに進み、関連する名前のリンクをクリックします。
  4. [MIME タイプ]タブを選択します。
  5. 削除したい MIME タイプに該当するチェックボックスをオンにします。
  6. [削除]をクリックします。
  7. 削除を確認して[OK]をクリックします。